※こちらは2019年10月3日に作成した記事です
こんにちは、ゆーたです。
今回は「個人輸入の際の関税」をテーマにお話ししていきます。
ebay輸入をしていてよくある質問の中に「関税」についてがあります。
商品リサーチをするときに関税は考慮すべきか?
この点も含め、関税についてお話しします。
本記事の内容
その1 → 個人輸入における関税について
その2 → 関税を掛けさせない方法はあるのか?について
その3 → 関税を商品リサーチするときに考慮すべきか?について
目次

- 個人輸入をしてるけど関税が付いたり付かなかったりするのに困ってる人
- 関税を付けなくする方法ってあるの?と思ってる人
- 個人輸入の関税について知識を持っておきたい人
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個人輸入でも関税って掛かるの?お答えします【税関に直接電話してわかったこと】
僕はebay輸入という個人輸入ビジネスを3年ほどやっています。
そのうえで過去に僕が東京税関に直接問い合わせて知ったことも含め、個人輸入における関税についてご紹介していきます。
個人輸入でも関税は掛かるの?
結論。個人輸入でも関税は掛かります。
これはもちろんです。
企業であれ個人であれ、基本的に関税はつきます。
"基本的に"という表現にしている理由については以下に解説します。
直接東京税関に電話して言われたこと
1年半くらい前に直接東京税関に問い合わせて言われたことは、
「1万円以上の商品であれば、基本的に関税が掛かります」と言うことです。
ちなみに1万円以上というのは、
商品価格 + 送料
この合計金額のことになります。
当時の僕は、関税が掛かる商品と掛からない商品の差が分からず損益を乱されていました。
特に当時は「中古品には関税は掛からない」と言う話を聞いたことがあったため、関税の付いたり付かなかったりの差に納得いっていませんでした。
理由は、僕が取り扱う商品は中古・アンティーク品だったので、"払う必要のない税金を払わせられてる"という思いがあったからです。
しかし問い合わせてみてわかったのですが、1万円以上の商品であれば新品、中古・アンティーク品関わらず関税を設定された商品すべて課税され、単品価格が1万円以下でも合計金額が1万円を超えていればいずれも課税対象になります。
局員さん「そういう都市伝説があるようですが中古品でも課税されますよ」
僕「そ、そうなんですね。。すいません」
とはいえ、僕はこれまでに150件ほどebayというアメリカのオークションサイトで買い物をしていますが、1万円以上の商品でも課税されない商品もたくさんありました。
むしろ課税されないことの方が圧倒的に多いです。
この点についても質問しましたが、ざっくり言うと回答は「運」だそうです。
通常海外から商品を送られてくる際、梱包資材の表面に内容物の詳細、金額を記載しなければなりません。
当然、税関の局員さんはその表記をチェックするわけですが、高額の商品については積極的に課税対象にし、1万円を超えていても少額の商品については割とスルーしているとのことみたいでした。
つまり課税されなかったらラッキーで、課税されたら素直に払いましょう。という感じだったのです。
ちなみ関税は商品受け取りの際の支払うことになります。
東京税関に質問してわかったことはこんな感じでしたが、変に目を付けられなくてよかったと思いました。。
個人輸入の場合、関税はいくらかかるの?
くりかえしになりますが、課税対象となる1万円以上の商品は基本的にすべて関税が付きます。
とはいえ中には無税のものもあったりします。
たとえば税関で公表している関税率表がありますがこちらによると以下のようなものは無税です。
そして商品によっては5%だったり10%だったり、税率の高い商品で言えば25%なんてものもあります。
くわしくは税関の「主な商品の関税率の目安」をご覧ください。
個人輸入。関税を掛からなくする方法はあるの?
なるべく仕入れコストを下げたいのは商売をしている者として当然の心理だと思います。
では関税を掛からなくする方法はあるのでしょうか?
この辺りについても少し触れておきたいと思います。
結論。関税を掛からなくする方法はあるが、絶対にすべきじゃない
結論。関税を掛からなくする方法はあるが、絶対にすべきじゃない!ですね。
これは脱税と同じです。
これを読んでるあなたが、故意、故意じゃないにせよそんな間違いを犯さないようにあえて載せておきますが、さきほども言ったとおり、局員さんは基本的に梱包資材の表面に貼ってある内容表記を見て課税対象を選出、課税します。
つまり表記を操作することで課税を免れやすくなるということです。
しかし重大なことなのでくりかえしますが、これは脱税です。絶対にしないでください。
バレると追徴課税になるでしょうし、最悪犯罪者扱いになる恐れもあります。
海外で商品購入の際はきちんと内容表記をしてもらい、適正な税金を納めるようにしましょう。
なお、たまに局員さんは内容表記だけで判断せず、梱包資材を開封して商品と表記が適正かの確認をされます。
まさに抜き打ち検査です。
たかだか数千円のためにあなたの人生にキズをつけるような真似だけは決してしないでください。
ebayでリサーチするときは関税は計算すべき?
僕は中古・アンティーク品を主に取り扱っているebay輸入者ですが、そのうえで、高額商品でないなら基本的に関税は考えなくてリサーチしてOKとしています。
実を言うと、少額商品であれば関税がかかることは10回のうち1回くらいなのです。
もちろんこれは僕の経験則内でのお話しとなりますので、絶対に10回のうち1回と言うわけではありませんが、おおよそそれくらいと考えてもらっても差支えないと思います。
ebay輸入で3年かけて150品くらいの商品を仕入れてきましたが、僕はそれくらいの確率で関税を支払っていますね(もちろん中に無課税商品も含んでます)。
ただし、高額商品になるとけっこうな確率で関税が掛かります。
一つのボーダーラインとして10万円を超すと関税が掛かりやすくなると考えてもらっていいと思いますね。
また、僕が関税を考慮しない理由として、1商品で1万円以上の利益が取れるものばかりを仕入れるからでもあります。
利益額が1000~2000円の商品であれば、関税で徴収される金額は死活問題になってきます。
要約すると、
- 利益額1万円以上
- 10万円以下の商品
これらであればあまり関税を気にする必要はありません。
逆に、
- 利益額1000~3000円と少なめ
- 10万円以上の高額商品
これらの場合は念のため関税は気にすべきです。
インポートチャージの確認方法って?
Import charge (インポート チャージ)またはImport charges (インポート チャージズ)とはつまり関税のことです。
関税は商品受け取り時に支払うと言いましたが、インポートチャージは商品購入時に支払うタイプの関税になります。
もちろん支払うのはいずか一方だけで、インポートチャージで関税を払っていれば受け取りの際に請求されることはありません。
ebayで商品を買うときはインポートチャージが付く場合と付かない場合がありますが、一番わかりやすい確認方法はebayのスマホアプリで見る、です。
こんな感じ。
以前はPC版でもインポートチャージが付く場合は送料の下付近に表記はあったのですが、なぜか今では見れなくなっています。
僕の探し方が悪いのかも知れませんが、PC版ではサッとインポートチャージ額を確認することができませんので、確認したいときはスマホ版ebayを使うことをオススメします。
ちなみに下の画面のように、発送方法が「Global Shipping Program」となっている場合はインポートチャージは付くと考えた方がいいです。
前述したとおり関税(インポートチャージ)は、
商品価格 + 送料
この合計から計算されますが、
「Global Shipping Program」での発送の際は2000円くらいはインポートチャージが付くと計算した方が良さそうです。
なんだか頭がごちゃごちゃしてきそうですが、いずれにせよインポートチャージはebayのスマホアプリで確認するのが確実です。
まとめ
個人輸入でも関税って掛かるの?
結論・・ 個人輸入でも関税は掛かる
以下を参考にしてください。
- 「商品価格+送料」合計が1万円以上の課税対象商品であれば、基本的に関税が掛かる
- 局員さんにピックアップされなければ課税されないこともあるが運要素がある(10回に1回くらい課税される)
- "中古品には関税は掛からない"は都市伝説
- 税率詳細は税関の「主な商品の関税率の目安」を参考
個人輸入。関税を掛からなくする方法はあるの?
結論・・ 商品価格など、内容表記をごまかして関税を逃れやすくなることもあるが絶対にすべきではない
- 局員さんは抜き打ちで中身チェックしている
- 脱税は犯罪であることを認識し、適正に関税は支払うべき
ebayでリサーチするときは関税は計算すべき?
- 利益額1万円以上
- 10万円以下の商品
上記であればあまり関税を気にする必要はない
- 利益額1000~3000円と少なめ
- 10万円以上の高額商品
上記の場合は関税を気にすべき
Import charge (インポート チャージ)について
- ebayでのImport charge (インポート チャージ)はスマホアプリで確認がオススメ
- 発送方法が「Global Shipping Program」となっている場合はインポートチャージは付くと考えた方が無難
今回お話しした内容はあくまで個人輸入をなりわいとする僕の経験、問い合わせで知った情報などをもとにお話ししています。
企業でのやり取りや、もっと込み入った話になるとこの限りではありませんので、不明な点は担当の税関に問い合わせてみてください。
JETRO(ジェトロ)という貿易専門の機関もありますのでこちらに相談してみてもいいかも知れません。
総じて言えることは、払うべき税金はきちんと納めましょう。です。
by ゆーた